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『良い水と冬の寒風が生む伝統の「吉野葛」』
(森野吉野葛本舗19代目当主・代表取締役 森野藤助)
 
 
我社は創業400年、19代にわたり葛一筋で生きております。世の中の移り変わりがいかに激しくとも、あえてこの高価な『白いダイヤ・吉野本葛』をお使いいただいているお客様のご期待に背くことなく、今後も絶えず良品を提供させていただく決意です。更なる良品を目標に今後も一層努力し続けて参ります。
「葛」とは
葛の花
マメ科のツル性植物で、その花の美しさから古来より多くの人々に愛され、紀貫之など多くの文人・俳歌人に歌われてまいりました。
花・茎・根の全てが利用できる大変有益な植物です。
花は高尚優雅を誇り、秋の七草にも数えられ、お茶花としても親しまれ、また煎じたものは薬草としての効果もあります。
茎はツルの強い繊維を使って葛布を織り、昔は衣服として現在ではテーブルクロス・壁紙など静岡県・掛川での民芸品として有名です。
そして葛の根から取れる澱粉が本葛粉です。
発汗・解熱・血行促進の作用があり、平安時代から薬用として重鎮され、現在でも葛根は漢方薬の風邪薬「葛根湯」の原材料にも使われていて、それからとれる葛粉も健康食品として見直されています。

森野吉野本葛
葛の根
葛根を破砕し、寒の地下水のみで何度も不純物を精製(吉野晒し)、自然乾燥させた、添加物を一切含まない自然食品です。
葛粉は澱粉の中でも最も粒子が細かいため、下痢や風邪など、体調を崩した時でも、体に吸収されやすく、また温め癒す効果もあります。昭和天皇が大量の吐血後、初めて口にされたのも「葛湯」でした。そして滑らかな食感が特徴で、あわせて腰、粘り、透明感が優れているため、涼感を誘う夏の和菓子、また日本料理等、幅広く使われています。
当社のある大宇陀町はきれいな地下水が豊富に出ます。また冬の冷え込みが大変厳しく、その時期に製造の最盛期を迎えます。こうした条件のもとでは工程中に雑菌の繁殖などがなく安定した品質の葛粉を作ることが出来ます。当地の冬の地下水で葛を精製する工程を吉野晒し(よしのざらし)と呼び、こうして出来上がったものは葛粉の中でも特に良質な「吉野本葛」と呼ばれ、全国に出荷されます。
晒し風景(吉野晒し)
また一般に市販されている吉野葛は甘庶澱粉(さつまいも)使用のものがほとんどです。
数年前それらと区別するための公正取引委員会からの指導もあり、葛の根からとった澱粉のみを「吉野本葛」と名前を明記する事が許されています。




森野吉野葛本舗 森野旧薬園
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